熱気球のまちとして知られ、ふるさと納税を活用した移住・人口V字回復の事例としても全国的に注目される上士幌町。十勝の中でも移住・別荘需要が見込めるエリアですが、薪ストーブやペレットストーブの導入に町の補助金は使えるのでしょうか。調べてみると、実は木質バイオマス暖房機を明確に対象に含む補助制度がありました。
結論:上士幌町で薪ストーブ・ペレットストーブの補助金は使える?
結論から言うと、上士幌町には薪ストーブ・ペレットストーブを対象に含む補助制度があります。「上士幌町住まいの快適・省エネ化応援事業」という制度で、対象設備として「木質バイオマス暖房機(薪またはペレットストーブの設置工事)」が公式ページに明記されています。これまで紹介してきた5町(帯広市、音更町・幕別町・芽室町、陸別町、池田町・本別町)の中では、足寄町に続いて2例目となる、薪・ペレットストーブ単体でも申請しやすい制度です。
ただし補助金の内容は年度ごとに見直される可能性があります。この記事の内容は執筆時点の情報のため、実際に導入を検討する際は、必ず上士幌町の公式サイトや担当窓口で最新情報をご確認ください。
「住まいの快適・省エネ化応援事業」の中身
対象設備は、木質バイオマス暖房機(薪またはペレットストーブの設置工事)のほか、断熱改修工事、地中熱ヒートポンプ、ヒートポンプ式温水暖房システム、LED照明、高効率設備など幅広く用意されています。補助額は対象経費の3分の1以内で、上限は1戸あたり50万円です。受け取り方法は、バルーンスタンプ協同組合発行の商品券か、SDGsポイントのいずれかを選択できます。
対象者は上士幌町に住所があり町税を滞納していない方で、同一の対象設備については1回限りの利用となります。もっとも注意したいのは、この制度は工事着工前の申請が必須という点です。施工業者と相談して見積書を作成し、町のゼロカーボン推進課へ交付申請書を提出、交付決定通知を受け取ってから工事を始める、という順番を守る必要があります。工事完了後は実績報告書の提出も必要です。導入を決めたら、早めに窓口へ相談することをおすすめします。
担当窓口:上士幌町役場 ゼロカーボン推進課(電話:01564-7-7255)
隣接する他エリアとは補助金の内容が異なる
上士幌町には、この省エネ化応援事業とは別に「太陽光発電等再エネ設備導入補助金」という制度もありますが、こちらは太陽光発電・蓄電池・充放電設備(V2Hなど)が対象で、薪ストーブ・ペレットストーブは含まれていません。同じ町の中でも制度によって対象設備が異なるため、申請の際は制度名をよく確認することが大切です。
足寄町の「ペレットストーブ導入補助金」(購入費の4分の3・上限30万円)とは補助率・上限額の設定が異なり、上士幌町は断熱改修や他の省エネ設備ともあわせて申請できる点が特徴です。一方、帯広市・音更町・幕別町・芽室町・陸別町・池田町・本別町では、薪ストーブ・ペレットストーブを単体で対象にした補助金は見当たりませんでした。同じ十勝でも自治体によって対象設備は大きく異なるため、「隣の町で使えたから」と思い込まず、必ずお住まいの自治体で確認することが大切です。
熱気球とふるさと納税のまち、上士幌町の地域性
上士幌町は「北海道バルーンフェスティバル」の開催地として知られています。毎年夏に熱気球が大空を彩るこの大会は50回を超える歴史があり、町の観光を象徴するイベントのひとつです。また、ふるさと納税による財源を子育て支援や移住施策に活用し、人口のV字回復を実現した自治体としても全国的に紹介されており、移住・二拠点居住を検討する人からの関心が高いまちでもあります。
今回紹介した「住まいの快適・省エネ化応援事業」も、町がゼロカーボン推進課を設けて再生可能エネルギーや省エネ住宅に力を入れている姿勢の表れといえます。移住や別荘取得とあわせて薪ストーブ・ペレットストーブの導入を検討している方にとっては、追い風になる制度といえるでしょう。
新築・リフォームどちらで導入しやすいか
薪ストーブ・ペレットストーブの導入は、新築時に計画に組み込むほうが、煙突の位置や壁・床の耐熱処理といった工事を無理なく設計に反映できるため、比較的スムーズに進めやすい傾向があります。既存住宅にあとから導入する場合は、間取りや構造によって設置できる場所が限られることがあるため、早い段階で設置会社に現地確認してもらうのがおすすめです。上士幌町の補助制度は工事着工前申請が必須なので、新築・リフォームいずれの場合も、契約前の早い段階で申請スケジュールを確認しておくと安心です。
初期費用やランニングコストの目安については、当サイトの別記事「木質バイオマス暖房の初期費用とランニングコストの目安」でも解説しています。
十勝エリアの設置会社を探す
上士幌町を含む十勝エリアの設置会社は、対応エリア・取扱商材・公式サイトリンクなどを比較表にまとめています。
まとめ
- 上士幌町には「住まいの快適・省エネ化応援事業」という、薪ストーブ・ペレットストーブを対象に含む補助制度がある(対象経費の3分の1以内・上限50万円)
- 工事着工前の申請が必須。施工業者との見積もり作成から交付決定通知まで、工事開始前に済ませておく必要がある
- 同じ上士幌町でも「太陽光発電等再エネ設備導入補助金」は薪ストーブ・ペレットストーブの対象外なので、制度名を確認することが重要
- 制度の内容は年度で変わるため、導入前に必ず町の窓口・公式サイトで確認する
- 熱気球とふるさと納税で知られる上士幌町は、ゼロカーボン施策にも力を入れており、移住・別荘取得と合わせて導入を検討しやすい環境がある

